2019年4月14日日曜日

技術書典6の振り返りをさっくりとまとめた的なお話

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2019/4/14に技術書典6にて本を出しました的な。
#1人チーム本っていう本で、1人でアプリを開発するときにReact Native使うといいよとか、API開発するときにローカル環境でDocker使うとAWSのElastic Beanstalkにそのままデプロイできるよとか、CI使うとさらにデプロイとかそういうのも自動化できるし、リポジトリの運用こうやるとさらに便利だし、果ては非エンジニアにも協力してもらうためにこういう感じでリポジトリ運用しようとかとか。
ソースコードはほぼなしで、アプリ開発周りで一番面倒な煩わしい環境構築および運用を全てまとめた本。

ということで今日はその振り返りをしましょう的なお話をば。

■どうして今回出したのか

ちなみに前回も出していて、前回の技術書典5に関しての振り返りとかどうして出したか的な経緯はこちら

とりあえず技術書典6も出したいな〜って思ってて、前回一緒に出した@ggtmtmggさんとじゃなくて1人で今度は出そうかと。
で、前回はReact Native Expoとfirebaseを使ってinstagram風アプリを作りましょう的な本だったんだけど、今回は前回書いていないCI周りとかリポジトリ運用とか書きたくなったわけで。
それに自分の会社で作っているアプリ(Weddy Weddy)はもちろん1人で作ってるし、むしろ開発は全て自分でやっているわけで。
さらに度々本当に1人で作れるの?みたいに聞かれたりもするわけで。

だから1人でもチーム開発並みに効率よくアプリを作れる方法あるからそれを紹介したいと思って書きました的な。


■今回辛かったこと

1人で書かないといけなかったのが辛かった。
前回はアプリを作ってさらにソースコード載せてっていう辛さだったんだけど、今回は1人でやりきれるかどうかという辛さがあった。
誰からも催促されることないし、自分は正直追い込まれないとあまりやれないタイプだったりするしであまり筆が進まずなことが多かったり。
さらに後述するけど本の執筆環境を変更したので慣れるとかカスタマイズするにはとかでちょっとてんやわんやだったり。
それに章構成も出し、この流れだとわかりづらいかもとかで何回も書き直ししてたりだったり、変に抽象化しすぎてわかりづらくなっても困るしみたいな。

総じていうと1人でやるって辛いことだよね的なみたいな。


■今回の本をどういう環境で書いたか

今回はRe:Viewを使って書いた。
前回はgitbook使ってのマークダウンだったんだけど、仲良いエンジニアさんとかは大体Re:View使ってるよっていうことだったし、その方が自由度広がるよってことだったので使ってみようかと。

だけどこれがまた曲者で。
最初のインストールだったり、Texが必要だったり、さらに書き方もマークダウンと似ているようだけど違うから混乱したり。
あとは最終的な仕上げでのこういった出し方ってどうやるの?が全然わからなかったのでググりまくったり。
gitbookで出すよりかは手間がかかるけど、なかなか満足いく感じのレイアウトとかできたからよかった。


■事前準備

前回はほぼ手ぶらで行って会場でどうしようみたいな感じだったので、今回は事前準備をしようかと。
ちなみに事前準備したものたちの画像はこれら。

やったこととしては下記のような感じ。
ポップスタンドを用意して、本の表紙 + 値段 + サンプルPDFのダウンロードQRコードを印刷して貼り付け。
卓上名札みたいなのを用意して、値段を記入。
ブックスタンドを用意して、本をディスプレイ。
ミニレジを用意して、お金をそこに格納。
キンコーズ使ってダウンロードカードを作成。

ってな感じ。
本当はキンコーズでデカデカとしたポスターとか作っちゃおうかな!って思ったんだけどそこまではちょっとやりすぎな気がした的な。


■当日の販売状況

当日の販売状況だけど、簡潔に述べると300冊刷って189冊ぐらい売れた感じ。
残りはもちろん在庫として抱えることになってしまったっていう。
商業書籍に今回はするつもりないし、環境構築とかだからある意味普遍に近いような内容だからまぁ次回もし参加することがあればそこで売ってもいいし、なんならboothで普通に販売しちゃおうかなってことでboothで実本販売することにしました。

boothの販売URL
だからもし買ってくれるような優しい方がいたら実本を買ってください。
今ならばDL版としてPDFもついてきますよ的な。

ソースコードの書いていない環境構築とかそういうのが中心の本で約200冊近く売れたのはすごいなぁと。
というかどうにか頑張って100P近く書いた自分がすごいなぁと。


■技術書典6から学んだ課題

で、総括してのお話。
これについては色んな人が色んな感想持ってるからあれなんだろうけど書いていこうかと。


ソースコードの書いていない本は売れづらい気がする

これはある意味極論になってしまうかもしれないが、ソースコードの書いていない本は売れづらい気がすると思った。
というのも前回の本はソースコードがもりもりだったというのもあるんだけど、今回は販売ブースに来て立ち読みしてなるほど的な感じで納得して帰るような人が多かった印象がある。
環境構築だったりすると知ってたりする部分も多く、目次およびパラパラと本文を読んでなるほどな〜みたいな。
となると知っている人にとっては家に帰って読む必要がなくなるわけで。

ただその反面ソースコードであれば、パラパラ読んだとしてもどういう意図でコードを書いているのか?ということを読み取るのは短時間でできるわけはなく。
またその言語について詳しく知らない人でもソースを写経すれば同じようなアプリができるわけで。
となると家に持って帰って読みたくなるよねっていう。

という2回本を出してみて思った的な。
もちろん内容によっては違うと思うんだろうけど、React Native、ましてやExpoとなるとそういう感じになるのかなぁと。
何よりも家に持って帰って全部じっくりみたいと思うくらい気になる本でないとダメなんだなぁと。


事前準備物が多すぎると大変

これはまんまその通り。
今回の本は1000円で販売したので、理論上500円玉とか100円玉でお釣りを払うことはないわけで。
もちろんごく少数だけど効果でお支払いしてくれる人もいたんだけど。

でもだからといってミニレジは必要ないわけで。
微妙にかさばるから持ち歩くのも面倒だし、何より疲れ切った帰りは少しでも重量を減らしたくなるわけで。

それと小さいポップスタンドはいらなかった。
あれに目をやる人は少なかったなぁという印象。
でかいポップスタンド一つあれば十分。

サンプル版DLのQRも必要なかった。
簡単決済と間違えてしまう人もごくわずかであるけどいたし、みんなどちらかというと物理本をパラパラっとめくって読みたいわけで。
だからこのQRもいらないよね的な。

本の説明をポップなりでもっと伝わりやすくするべき

今回のポップは表紙にサンプルDL用のQRを印刷して値段を貼り付けたものとしてたんだけど、それだとやはりパッと見てこの本はなんの本なんだ?というのが掴みづらい。
だけど今回は本の名前が「#1人チーム本」っていう名前でインパクトはかなり多かったため、立ち止まってくれる人が多かったと思う。
ただそれだけでは購買に繋がるわけではなく、購入しようとしている人にとってはどういう中身なのかが重要なわけであって。
もちろんその人だけに説明するのであれば簡潔に本の内容を面白おかしく伝えることはできるかもだけど、人が絶えずいるし他の人の接客もしないといけないわけで。
そうなると立ち読みをして理解をしてもらわないといけなくなり、パラパラっと目についたところだけ見て自分が求めるようなものではないなとか、面白い部分が見れなかったりする可能性もあるわけで。

だからこそポップでもっとキャッチーな感じにしておけばよかっただろうと。
環境構築だけだと刺さらないけど、CIでデプロイ自動化!とか非エンジニアでもissueを書いてくれるようなリポジトリ運用をするには?みたいなことを書けばよかったなぁと。
ポップは接客できないときに代わりに接客をしてもらうぐらいの立ち位置になるから重要視しないといけないよね的な。


ダウンロードカードはいらないんじゃないか疑惑

これは中々な暴論になるんだけど、個人的にはいらない気がした。
というのも手間がかかりすぎるっていうのがあったし今回300用意したけどほとんど売れなかった、というのも物理本を全部はけなかったからというのもある。
で、仮にはけてたとしても今回は開場と同時にboothにDL版の通販を実は用意していたっていう。

とりあえずダウンロードカードの作り方的な話はまとめておきましょう的な。
今回ダウンロードURLを対面電書というサイトを使って登録した。
で、さらに対面電書内でダウンロードカード吐き出し用の便利ツールがあるので、それで画像を枚数分印刷してキンコーズに持っていき、ハガキサイズに印刷する感じになると。

ちなみに対面電書 + キンコーズで頑張りたい人のために印刷完了までを記しておきたいと思う。
・対面電書でアカウント登録
・出品者向け > 作品を登録するから作品を登録
・作品詳細ページ > シリアル管理 > シリアルを発行
・出品者向け > 印刷サポートから作品を選択
・シリアルナンバー数を選択して画像をアップしてzip吐き出し
とりあえずzipを吐き出してキンコーズに持って行けばいいと思うんだけどそれは間違い。
キンコーズでやる作業っていうのはどういう形で吐き出すかによるけど、今回自分がやったようなハガキサイズに吐き出す場合に関しては、持っていったzipを解凍して、全ファイルを1つのPDFファイルにしてそれを印刷するっていう感じ。
キンコーズでそれらの作業やるとなるとWindowsで面倒だし普段と違う環境だからスピードも変わるわけで。
とりあえず画像を吐き出したらzip解凍して1つのPDFにして持っていきましょう的な。

で、どうしていらないのか?というところなんだけどやっぱりboothのDL版を用意しているから。
基本的に技術書典に来る人はboothに抵抗もないはずなので、もし物理本が売り切れたとしてもboothから購入してくださいとか、boothのURLのQRを用意してこの場で今ここで購入してよとかもありな感じかなぁと思ったりなんだり。


データ入稿について

これはコツコツとやりましょうとしか言えない。
あと表紙もコツコツとやりましょうとしか言えない。
何もかもコツコツとしか言えない。

強いていうならば時間管理として1日2時間とるとかにして、会社の人なり友達なりに進捗を常に見せるとかじゃないとダメ。
あとRe:ViewはCI環境作って吐き出す形の方が絶対にいい。


■まとめ

物理本を売り切れなかったということで今回は中々課題が見えたのでよかった。
特にソースコードがあるかどうかということが自分の中では今回大きかったと思う。
あと1人でやるならばコツコツ頑張れとか、1人なんだけど周りに協力してもらって進捗を確認してもらうとか。

とりあえず次回7があるならば今度はもうちょっと間口が広がるようなものにしてみたいなぁ的なみたいな。

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